ワードローブ
2020年12月29日
2020年の総括と2021年への展望#2 【蝋人形の館】
2021年に新発売を目指すアイテムについては後日まとめたいと思うが、今日は胸像について。
2020年はリメークばかりで新しい胸像に挑戦できなかったが、2021年はリメークしつつも新作に挑んでいきたいと思う。
今年一番ワードローブ(映画衣装)ともども時間をかけて挑戦したのはターミネーター1作目。今までターミネーターと言えばT2の革ジャンの印象が強かったが、新たにT1前半のM65や後半の革ジャンをシャツ共々完全復刻し、公開36年目で新境地を開拓したつもりである。
胸像は目が点滅して動き、周囲を見渡し、手動で口も動かせるスカルを作って、ウレタンゴム系のレジンでスキンを作って被せた。このスキンは表情を変えたりすることが可能になるので、今後の胸像製作で活かしていきたいと思う。このYouTubeの冒頭に凝縮してあるので、見たことない方は是非ご覧いただきたい。さて【秘密基地】と呼んだり【蝋人形の館】と呼んでみたりまだ未確定要素の多い新スタジオだが、2021年は現在の胸像(胸から上)だけが並んでる状態から、少しずつセットした1分の1マネキンをディスプレイしていく予定である。ご案内の様にこういうイメージで。

実は胸像を作って時間が経つと「ここを修正しなきゃ」とかすごいあるのだが、そこを追求し出すとキリがなくて本末転倒になる(マネキンはあくまでマネキン、アイテムが一番)ので、微調整を重ねながら展示して行く所存である。
例えばトム・クルーズの胸像、ミッション・インポッシブル仕様にしたりして、何度かリメークしてたらいつの間にか目の輝きが無くなり、撮影しても何か目が小さくて違う感じに写ってしまっている。

これは目のクリア層の問題ではなくて、目の上が修正するうちに余計前に盛られてしまって、虹彩の部分が影になって光らなくなってしまっていたのだ。これ、数mmでそうなってしまう。
で、中から紙粘土を削って奥目を少し前に出したいのだが、工具が全く入らず爪でしか削れない‥‥。剥がれそうになってきたので、専用のアイアンクローを作った。これで目の裏を削って1mmぐらいは前に出すことができた。
そのアフターがこれだが、

ちゃんと黒目の上が光って、目が生きるようになった。これが微調整の一例である。

ちなみに新春にはいよいよトップガンのフライトスーツのレプリカの販売を開始する。ミリタリーウェアにありがちなラフな縫製ではなく、いい仕事のモンである。

素材はアラミド繊維ではなく100%コットンを採用した。アラミド繊維は耐火性に優れており軍用には最高の素材であるが、やはり吸湿性等、日常の使用にはコットンの方が快適で、耐久性においてもアラミド繊維は洗濯を繰り返すとどうしても"ダマ"ができて見栄がよくないという難点がある。アラミド繊維のオリジナル、特に新品は高価でサイズも選べなくなったので、サイズが選べて実用的なコットンのレプリカを作った次第である。見た目は区別できないぐらい同じで、普段着としてヘビーローテーションしていただけるつなぎである。
M65同様、身幅(36〜44)だけでなく丈(S, M, L)も日本人サイズを中心に正確にミルスペックで復刻したので、自分に合ったサイズを新品でお選びいただける。1月1日発売(5日出荷開始)予定なので乞うご期待。
さぁコロナをぶっ飛ばして行こう!
2020年はリメークばかりで新しい胸像に挑戦できなかったが、2021年はリメークしつつも新作に挑んでいきたいと思う。
今年一番ワードローブ(映画衣装)ともども時間をかけて挑戦したのはターミネーター1作目。今までターミネーターと言えばT2の革ジャンの印象が強かったが、新たにT1前半のM65や後半の革ジャンをシャツ共々完全復刻し、公開36年目で新境地を開拓したつもりである。
胸像は目が点滅して動き、周囲を見渡し、手動で口も動かせるスカルを作って、ウレタンゴム系のレジンでスキンを作って被せた。このスキンは表情を変えたりすることが可能になるので、今後の胸像製作で活かしていきたいと思う。このYouTubeの冒頭に凝縮してあるので、見たことない方は是非ご覧いただきたい。さて【秘密基地】と呼んだり【蝋人形の館】と呼んでみたりまだ未確定要素の多い新スタジオだが、2021年は現在の胸像(胸から上)だけが並んでる状態から、少しずつセットした1分の1マネキンをディスプレイしていく予定である。ご案内の様にこういうイメージで。

実は胸像を作って時間が経つと「ここを修正しなきゃ」とかすごいあるのだが、そこを追求し出すとキリがなくて本末転倒になる(マネキンはあくまでマネキン、アイテムが一番)ので、微調整を重ねながら展示して行く所存である。
例えばトム・クルーズの胸像、ミッション・インポッシブル仕様にしたりして、何度かリメークしてたらいつの間にか目の輝きが無くなり、撮影しても何か目が小さくて違う感じに写ってしまっている。

これは目のクリア層の問題ではなくて、目の上が修正するうちに余計前に盛られてしまって、虹彩の部分が影になって光らなくなってしまっていたのだ。これ、数mmでそうなってしまう。

そのアフターがこれだが、

ちゃんと黒目の上が光って、目が生きるようになった。これが微調整の一例である。

ちなみに新春にはいよいよトップガンのフライトスーツのレプリカの販売を開始する。ミリタリーウェアにありがちなラフな縫製ではなく、いい仕事のモンである。

素材はアラミド繊維ではなく100%コットンを採用した。アラミド繊維は耐火性に優れており軍用には最高の素材であるが、やはり吸湿性等、日常の使用にはコットンの方が快適で、耐久性においてもアラミド繊維は洗濯を繰り返すとどうしても"ダマ"ができて見栄がよくないという難点がある。アラミド繊維のオリジナル、特に新品は高価でサイズも選べなくなったので、サイズが選べて実用的なコットンのレプリカを作った次第である。見た目は区別できないぐらい同じで、普段着としてヘビーローテーションしていただけるつなぎである。
M65同様、身幅(36〜44)だけでなく丈(S, M, L)も日本人サイズを中心に正確にミルスペックで復刻したので、自分に合ったサイズを新品でお選びいただける。1月1日発売(5日出荷開始)予定なので乞うご期待。
さぁコロナをぶっ飛ばして行こう!
wadahironet at 15:47|Permalink│Comments(3)│
2020年12月04日
バック・トゥー・ザ・フューチャー2のジャケット

先日、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー パート2」で使用されたジャケットがオークションに出品され£19,000(約264万円)で落札された。保存状態が良くないのと複数存在するからだろうが、相場よりは安いと思う。先日も書いたが、マーヴェリックのヘルメットも3個中の1個ながら3,500万円の値が付いたので。

ちなみに、次元転移装置のパーツは£13,000(約180万円)だった。入札者が少なくて£2,000〜3,000の争いなら参加するつもりだったが、甘かった‥‥‥。

ただ、どちらも実際の映像では見れない貴重な接近写真と共に出品されていたので、資料としては十分だった。例えばジャケットの袖とウェストのリブ、本物はワンオフのレジン製であることがわかった。つまり類似のジャバラから型を取ってレジンを流し込んで作られているので、金型押し出しで作ったジャバラのように伸縮性がなくリブとしての実用性と耐久性が全くない(すぐ割れると思う)。ただそれでは夢がないので、レプリカを作るならリブとして機能しつつ耐久性もないとね。そこが難しいところ。このジャケットのパーツの金型一式作ろうと思うと200万ぐらいかかるかな。上の写真は既成品のジャバラで伸縮性もあるが、残念ながら長さが足りない。
ともあれ、もうちょっと実現可能な方法を模索してみて、金型以外に方法が見つからないようなら、シリコン型レジンで少量生産かな。諦めはしない。
wadahironet at 10:19|Permalink│Comments(0)│
2020年12月01日
レディース・トップガン予約受付開始


この手のレディースはPUかシープスキンが一般的だが、メンズと全く同じゴートスキン(山羊革)を使用しており、ヘビーデューティーさはそのまま維持。天然ボアの襟はメンズより大きくすることで、レディースらしいバランスに仕上げている。

wadahironet at 10:54|Permalink│Comments(0)│
2020年10月21日
バック・トゥー・ザ・フューチャー 4K化

映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」3部作がついに4K化されて発売された。同梱されているブルーレイも4Kベースでリマスターされているので、画質は4K≧今回のブルーレイ>従来のブルーレイと言った感じ。オリジナルフィルムの限界で例え8Kの時代が来てもこれ以上の画質向上は無理だと思うので、英語のサブタイトル"THE ULTIMATE
TRILOGY"(究極の3部作)はその通りだと思う。

で、今回の1番のチェックポイントはデニムジャケットのステッチ。このブログやYouTubeで紹介させていただいている1985年に発売された雑誌TEEN BEATの撮影時の写真が最も鮮明で(かつ内張りまで撮影されていて)、これをベースにMAX CADYのジャケットは製作しているのだが、この写真ではステッチがかなり金色に見えるのだ。しかし、これまでの映像では白、いいとこオフホワイトにしか見えなかったので、証明でこうも変わるんだろうか、2着あるのでは?という疑義が拭えなかった。ただこれらは同一でやはり金色(ビンテージのジーンズの色落ちした金色ぐらい)だと決断して既にアップデートしてしまっており、今回は確認作業となる。

で、今回の1番のチェックポイントはデニムジャケットのステッチ。このブログやYouTubeで紹介させていただいている1985年に発売された雑誌TEEN BEATの撮影時の写真が最も鮮明で(かつ内張りまで撮影されていて)、これをベースにMAX CADYのジャケットは製作しているのだが、この写真ではステッチがかなり金色に見えるのだ。しかし、これまでの映像では白、いいとこオフホワイトにしか見えなかったので、証明でこうも変わるんだろうか、2着あるのでは?という疑義が拭えなかった。ただこれらは同一でやはり金色(ビンテージのジーンズの色落ちした金色ぐらい)だと決断して既にアップデートしてしまっており、今回は確認作業となる。

結論から言えば、やはり金色だった。一番金色っぽく見えるのがこのシーンかな。もっとズームのシーンもあるが、せいぜいオフホワイトといった感じ。なので以前のバージョンのままでも全く問題ないと思う。4Kを見ても普通の人はまず違いに気付かないし、白だと言い張る人がいてもおかしくないレベル。

これが既に採用させていただいているステッチ。暗所で撮影して明るく補正された時の方が金っぽく見えるかな。

ちなみにブーメランが映像中で一番よく見えるシーン。ピンバッチ類の4K対応も確認できた。ピントの関係で8Kになっても同レベルだと思う。

ちなみにキャサリーン・ヘプバーンはここまで見えるようになった。
なお4K映像はHDR(ハイダイナミックレンジ)で作られるようになったが、リマスターにせよ今後の新作にせよ補正やテレビ/モニターでの差は増えそうなので、オリジナルの色味を追求する側としては諸刃の剣。
ともあれ、まだ何もできていない2作目以降は4Kベースで作って行こうと思う。
wadahironet at 09:39|Permalink│Comments(0)│
2020年10月20日
ターミネーター1出荷

昨日・今日はM65を中心にターミネーター1の衣装を出荷中。このT1前半ルックはイギリスでもアメリカ並みに人気がある。オリーブのM65も出荷しているので、オゾン除菌消臭室は量産ザクとゲルググ状態。

T1-M65の出荷前作業は他とは違う。これはサイズ別・特殊チェーンの数。

これを切り出して、

目立たないようにハンダ付け。これが簡単そうで熟練が必要。なぜなら特殊な形状のチェーンがバイス等で固定できないのだ。板金用の高温のハンダ付けだしね。

鉄砲ナスカンもサイズ別。この大きさだと日本で買えば2,000円ぐらいするし、そもそも最大サイズは売っていない。

モダーンは再入荷、ドット・シャツはようやく新入荷。グレーの色合いと濃さを何度も吟味したので、バッチリだと思う。どちらも海外向けの3XLが一番多い。

3部作はあと一つ、カイル・リースのシャツ。パンツやコートと同時にリリースしたいし、胸像も作りたいね。
wadahironet at 08:00|Permalink│Comments(1)│