胸像

2020年05月03日

動いて光るターミネーターの目

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5月25日で「ターミネーター」1作目の日本公開35周年になるのだが、やっぱり当時衝撃的だったのはこの目をくり抜くシーンで、これをどうしても再現してみたい(YouTube用に)。

mono56728087-170403-02加工前の写真を撮り忘れたが、右のジャイロスコープみたいなベアリングをモノタロウで購入。自動調心玉軸受と言うらしいが、まぁ普通のホームセンターには無いわね。これの玉を取り出して4個以外はバーナーで酸化させて黒くした(上右の映像風に)。

t1eye2レンズの部分はローゼットワッシャーをベースにクリアのUVレジンで作成。以前YouTubeでも紹介したクリアシリコンの型を使用している。

LEDで目を光らせるのは以前から導入しており問題ないのだが、問題は目の動き。実際の映画のような動きと音をモーター等で作って再現しようとしたら、時間もお金もかかりすぎる。が、映画のような怪しい動きをするモノをを見つけちゃったんだわ、2,999円で(@Amazon)。届いて動かしてみたら動作音も良くて、しかもリモコン付きなので埋め込みが可能。ただし表面のシリコンをカッターで切るのは魚捌くより抵抗があったが。あと、今後Amazonから類似品をオススメされなきゃいいけど‥‥。何かはご想像いただきたいし、ノーコメントでよろしく(^^; ではご覧あれ。



wadahironet at 17:50|PermalinkComments(0)

2020年04月21日

ダメージを受けたT-800の胸像

T156ダメージを受けたターミネーター、ご案内の様にT2版は随分昔に作って何度も使いまわしているが、T1版は作ったことがない。なぜならガーゴイルズ(サングラス)をかけたら隠れるので、撮影に必要ないと言えば必要ないからだ。が、今回は挑戦してみようと思う。

t1eyeターミネーター興奮する事いっぱいあるけど、一番最初に興奮したのはこの目をくり抜くシーンだね(次にリンダ・ハミルトンの‥‥)。やっぱり、この35年前の衝撃を再現したい。静止画状態だと特に問題なく作れそうなんだけど、YouTubeやってるので、何とか”ウィッウィッ”と目を動かしてみたい。できれば首も動かしてみたい。というわけで、今回は紙粘土やプラスティックではなく、以前に試していた柔らかい素材で胸像を作ってみることにした。

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シリコン型に発泡ウレタンフォーム(缶)を充填して、それを削ってオス型を製作。その隙間に「発泡ウレタンフォーム6」を充填してゴムマスク(内部は1cm厚ぐらいのクッションになる)を作ってみた。発泡ウレタンフォーム6は高いので材料費を節約するためにこの方法を試みたのだが、節約しすぎ(薄すぎ)て穴があちこち空いてしまった‥‥。買い足して補修が必要だがアスコナイ。いつもはせっかちで名古屋のハンズまで高速乗って買いに行ったりするけど、今回は自粛。なので、次の作業は3日後かな。

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この目をくり抜くシーン以降、革ジャンの下に着ているノースリーブシャツはこんな感じ(試作品)。実はずっと無地のグレーだと思っていたが、ブルーレイが発売された時に初めて複雑なドット柄だと気付いた。モーフィアスのネクタイ同様、一見単純そうで実はパターンが大きくて解明が困難な柄である。
現在、新型コロナのせいで当方の提携工場(パキスタン)のラインがほとんど動いていないので製造は少し先になるが、無理をしないように指示をしているので、いましばらくお待ちいただきたい。


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2020年04月06日

マネキン回転スタンド

昨日の続き。回転台に「コンクリートエフェクトペイント」を施す。
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これが下塗りの「セメントグレイ」と呼ばれるもの。この上に「セメントサンド」と「セメントダークグレイ」をポンポン叩いて色を乗せていくそうだ。
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「コンクリートエフェクトペイント」の工程は完成。確かにコンクリートっぽくなり、コンパネを打ちっぱなし風の壁とかにするのにお勧め(ちょっと高いけど)。
ただ綺麗すぎてこの粗悪な地面には合ってないので、ちょっと寄せてみる。
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石は黒の「水性ぷっくりDECOマーカー」で石っぽく膨らみを持たせたのだが、セメント色は付属の3色では同じにならなかったので、後日、オレンジ(青味を抑え少し赤味を足す)の水性塗料を薄めて塗って調整してみる。あとアクリル切断面が目立つので研磨が必要。しかし埋め込みたいな〜。

試運転。膝上の高さでアクリル・ハーフパイプと結束バンドで固定しているが、ふくらはぎとかかとが面で当たっていて鉄の棒よりも安定感はある。しかし埋め込みたいな〜。

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2020年03月08日

素材探検隊

ラーメン屋の頑固おやじって何にこだわってるかにもよるが、通常それ以上味が進化しない場合が多いと個人的には思う。何もラーメン屋に限ったことではないが……。私の「こだわり」って「細部への拘泥」ではなく「飽くなき追及」なので、常に好奇心と向上心を持って新たなことに挑戦し、まぁまぁ失敗し、たまに成功したら積極的に取り入れていく所存である。

御託はこれぐらいにして本題。ターミネーター(1)用の胸像をどうしようかと色々素材を試してみた。まずは型を取って普通のレジン(硬質プラスティック)。
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耐久性は高いのだが、撹拌機がないと材料費と手間を抑えるのが難しく、やっぱり現段階で当方のマネキン用には向いてないかなぁ。撹拌機ぽちい。

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こちらは表面がゴム状になる軟質ウレタンフォーム。高価なので顔だけにして紙粘土とのハイブリッドにしてみた。T2で少年のジョン・コナーがT-800の顔を押してみるシーンがあるが、あんな感じでリアルな触感に仕上がるし、裏から詰め物とかすれば表情を変えられたりもするので、かなり有望な素材。紙粘土や他の樹脂粘土との相性は悪いので100%これで製作する必要があるが、もう少し少量で済むように内側の型も作って、最終形態はこの素材を使いたいと思う。

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次に補修用の素材の調査として、ダイソーの粘土類を片っ端から購入(つっても770円)。基本はスイーツデコとか作る感じの素材で、手につかず非常に使いやすい。が、油粘土以外は継ぎ目を消すのが難しく、胸像製作用には油粘土(モールド&キャストが必要)か、水で簡単に直せる紙粘土の2択だね。これまでに他の樹脂系粘土も一通り試したけれど、やっぱり安い紙粘土がコスパ最高。
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ついでではないが、USB扇風機を分解して首振り機構だけの台にした。これは将来的にターミネーターの首を振るようにしたいので。使えそう。でも首の皮膚はゴムで作ってよじれるようにしないとね。次回は間に合わないが、4K撮り直しの頃のターミネーターにはこれを組み込む予定。

wadahironet at 17:26|PermalinkComments(0)

2020年02月18日

胸像のリメイク

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「セブン」用に胸像をファイト・クラブ仕様から手直ししようといじりだしたら後に引けなくなって、結局大部分を作り直しせざるを得なくなった…。
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胸像のベースはフレキシブルマネキンに被せるように作っている(写真上左)が、ファイト・クラブではマッチョボディのトルソーを使ったので、以前の土台では合わずにうまくいかなかった。で今回はどっちでも使える土台に変更しようとしてドツボにはまった次第である。まぁ、僧帽筋と首の長さの関係とか、勉強にはなった。
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今回、参考にした写真はこんな感じ。特に手直ししたかったのは、耳、鼻の穴の間の筋、首の前の筋肉(胸鎖乳突筋というらしい)。

「セブン」の後、「フューリー」(サイドと後頭部はかなり短い)と、来年ぐらいに坊主頭のファイト・クラブも撮影したいので、頭も手を抜けない。

胸像は商品ではなくあくまでマネキンで、本来の仕事の合間合間に作ってるので、ぶっちゃけ端折ってるし妥協の産物である。ホントはもっと作り込んで極めたいが、現時点でそれをしていると本末転倒になるので、残念ながら時間と費用の制約下で製作している。
ともあれ、折角なので塗装作業は動画で撮影しようと思う。

wadahironet at 18:01|PermalinkComments(0)