2018年12月12日

ガレージライフへの道

souji4私が住んでいる彦根市(滋賀県北部)の気候は「日本海側」で、もうこの時期スタッドレスに履き替えなければいけない。いつも新幹線や名神が雪で止まる関ヶ原〜米原が近くて、家から見える伊吹山が世界最深積雪記録があると言えば納得していただけると思う。
で、家族の車全て交換するのだが、今年5〜6月に事務所の大掃除・改修をしたので倉庫のスタッドレスにたどり着けない‥。倉庫の掃除からのスタートである。

souji3残念ながらお宝はもちろん、掘り出し物とと呼べるモノも大して残っていないのだが、掃除をする度に嫁さんが「メルカリで売れるかも」と没収していく。しばらく使ってないリールとかも売られてしまった‥‥。
今回の没収品はフェラーリ308/328のクラッチ。自分でヤフオクで売ろうと思いつつ15年が経過していた‥。

souji2続いての没収品はこれ。よっぽど車好きの人しかわかんないと思う。アメリカから15年前に買ったんだけど、自分自身も何というパーツ名か忘れてしまった。だからとてもメルカリで売れるとは思えないんだが‥‥。
解はこのパーツ。
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レースでタイヤ交換の時に前後でジャッキアップするヤツ。
souji1あとリアホイールのレプリカも2本出てきた。オフセットが合わなかったヤツ。これもメルカリって微妙だわ〜。
まぁ、もうこんな感じの高級?車は乗るつもりはなくて、これからの余生は自分と子供がいかに楽しめるか、を追求する。

souji5ようやくタイヤへの通路を確保して、スタッドレスへの交換も完了。
そして作業台の上には、まだ車体もないのに何かのフロントバンパーとダックテールが‥‥。年明けぐらいからいじりだそうかなぁと。今回は、とにかくできるだけお金をかけないというのもモットー。中古のバンパーは3,100円、新品のダックテールは海外からの送料込で$169。
あと全て「映画」絡み。次の次の車も。これがどうなるか、お楽しみに〜。

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確かに昔は雑誌にあるようなフェラーリとか並べたガレージライフに憧れた時期もあった。でもスーパーカー系ってDIYでできることなんか知れてるので、ただのイチビリのスペースでしかない。今は長年使ってきた工具をキチンと並べた「グラン・トリノ」のようなガレージを構築したい。それこそ誰に見てもらうでもない、自分(と子供)だけのモノづくりスペース。

1/1 by MAX CADY

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2018年08月18日

盆休み

輸出入の仕事に盆休みはないのだが、ブログと気分だけ盆休みをいただき、1年半したくてできなかった車いじりをさせていただいた。
まず、ビフォー、アフターがこちら。
tou2
フォルクスワーゲンのトゥアレグW12という車で、エンジンは大変気に入っているのだが、如何せん2007年製、中途半端に顔が古くさいので、少し今風にDIYした。
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ほぼメッキだけのヘッドライト内部と、レンズの白濁が、ちょっと古く見える主な原因。電球のスモールやウィンカーも二世代前なので、パナメーラ互換のヘッドライトカバーを切削して取り付け、スモールやウィンカー部を隠すため、新たにインナーを作った。厚紙で型紙を作って、ポリプロペンシートで造形、ブラックアウトは全てカーボン調ラッピングシートを使用。ルーターで殻割(これが最安・最善)した樹脂レンズカバーは、中からも磨いてから再度コーキング。専用のメッキトリムはヤフオクで千円で入手。
 
アウディのQ7互換のデイライトは以前から取り付けていた(大き過ぎて大改造が必要だった)のだが、これに「流れるウィンカー」機能を付けた(基盤付のLEDを9x2個埋め込んで半田で全て結線する作業‥‥)。LED化にともなうハイフラを防止する抵抗(キャンセラー)を付けて完成。

実は、某工房に "二世代前のイカリングとカットしたアクリル板を光らせるウィンカー"の見本があり、問い合わせたら20万以上(材料費はどう計算しても1万以下)で4か月待ちだと言われた。ふざけんな、というのが今回の作業のモチベーション。材料費はヘッドライト内部の部品が約1万、デイライト+追加LEDは約2万かかったが、その某工房なら両方で50万でも出来ない作業だと思うね、そもそもセンスが。

という、DIY(どんなことも・意地で・やってしまう)のお話でした。
1/1 by MAX CADY

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2018年06月27日

禁煙再々考

smoke
10年前に禁煙再考という記事を書いた。それは数か月で失敗、その後も何度か繰り返した。が、1年半ほど前に禁煙外来に行って、ニコチンパッチではなくチャンピックスの方を選択し、ようやく卒煙した。実に30年かかった‥‥。写真は映画「ローズ家の戦争」に登場するディスプレイを再現したもので、吸うのをやめた最後のタバコを飾っている。 滅多に売れないが、一応販売している(^^;
https://www.maxcady.com/selections/roses.htm

smoke2で現状は、副流煙等で体が拒絶反応(頭痛や吐き気)を起こすぐらいになってしまっているのだが、愛煙家時代に肩身の狭い思いをし、時として人格否定に近い発言を甘受していたので、自分は嫌煙家にはなるまい、と今でも思っている。
嫌煙家の結論ありきの主張は、今聞いても疫学的データだけで科学的根拠に乏しいと思うことがあるし、言葉や文章だけで説得できる自信もないので、禁煙を勧めることもない。本人が、体力的な限界を感じるとか、もう魂の叫びで止めないと無理なんじゃないかな。「いつでも止めれる」と自分を騙して30年かかったし、外来で失敗した友人も多いので‥‥。

さて、タバコの広告がなくなって久しいが、自分の人生で影響されたCMベスト5のうち2つはLARK のCMである。と言っても自分はずっとマルボロで、憧れたのは車。たまたまYoutubeにあったので、30秒の「映画」を一緒に懐かしんでいただければと。

 
1987年頃のCM。これにず〜っと憧れて、11年後の1998年に同型を購入


1993年頃のCM。同じく、11年後の2004年に購入
1/1 by MAX CADY

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2018年04月23日

胸像製作 #3 頭の形

胸像を作るにあたって、私が考える最も重要なことの一つは、頭の形を理解することである。二次元の似顔絵と違って三次元の立体像はこれがしっかり理解できていないと、やっぱり似てこない。今回はその頭の形と横顔の関係について、私なりの説明をしたいと思う。
head
一般的に日本人は「短頭型」で白人は「長頭型」であり、白人は真正面の顔は比較的狭くて「横顔が大きい」場合が多い。上図のaとbが横顔の長さを表しているが、今度デイブ・スペクターやパックンをそういう目で見てほしい。明らかに日本人より横顔が大きい。
重要な違いは上図の青線部分に前後幅がある点(c。日本人にはほとんどない)。よく「鼻が高い」のは実際の鼻だけが高いのではなく、頬骨(青線右)から鼻の付け根(青線左)に向かって前にせせり出ているのだ。これが、日本人にはない目の彫りの深さにつながる。

ym
例として松田優作の胸像を0°→45°→90°と傾けてみると、眉毛の長さ(先の図の赤)が100%→60%→20%ぐらいになる。松田優作はやや日本人離れしているが、私なんか100%→50%→10%ぐらいである。

bp
ところが、白人の場合、90%→100%→60%といった具合である。先の図の赤の通り、ちょっと斜めから見た方が眉毛が長い場合があり、横顔でも半分ぐらいの長さがあるのだ。だから白人を作る場合は、正面と同じぐらい横から見て作らないと、同じ顔に仕上がらないと思った方がいい。

car
全く余談だが、最近の車に「白人顔」のデザインが増えてきた。以前のヘッドライトは側面からはほとんど見えなかったが、最新のベンツなどは斜めからが一番大きく見えるデザインになっている(上写真右)。ただ一概にそれがCOOLかどうかは別の話で、ロールス・ロイスは最新モデルでも「正面だけの顔」を維持しており威厳がある(上写真左)。1/1 by MAX CADY

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2018年03月31日

ジェームズ・ディーンのポルシェ

550cl
これまでブログで度々触れてきたジェームズ・ディーン(以下J.D.)の愛車について、まとめておこうと思う。

1955年にJ.D.が弱冠24歳で交通事故死したことは有名であるが、その時に乗っていたのはポルシェの550スパイダーというモデルである(上は事故の数時間前の写真)。この車に乗ってレースに向かう途中、左折車と衝突・大破したのだ。当初J.D.のスピード違反として片付けられた事故だが、後々彼を弁護する(左折車にこそ過失があるとする)説も有力となった。

ポルシェ550スパイダーの車重はその名の通り550kg(乾燥重量)で、歴代最軽量のポルシェ(レースカーを除く)であろう。全長3.6m x 全幅1.55m x 全高1mのコンパクトボディにフォルクスワーゲン(以下VW)製1.5Lフラット4をチューニングしたエンジンをミッドシップに搭載、その軽さゆえ、0-100km/hは9.6秒、最高速は220km/h以上であったとされる。

bb20451a
彼のポルシェにはレースの番号130と "Little Bastard"(小さな厄介者)の文字がペイントされていた※1。130というのはJ.D.が向かっていたレースのゼッケンであり、"Little Bastard"というのは映画監督が彼につけた愛称である。
FI194_4Eナンバー・プレートはカリフォルニアの1951年型で(左は合成写真)、当時は、1951年のナンバーに「55」という小さなプレート片を付けて1955年のライセンスとしていた。
※1 残っている写真等の資料を集め、このペイントをカッティングシート用にPDF化し、長年フリーで配布している。
https://www.maxcady.com/selections/550spyder.htm

FI151_2E
左側面にはニュルブルクリンクのバッジ※2が貼られていた。納車時にドイツ人のメカニックから贈られたものだ。
その下についているのはヴェンドラーというボディ・メーカーのエンブレム。
※2 数年に1度しか入手できないが、当時のオリジナルの発掘に努め販売している。
https://www.maxcady.com/selections/nurb.htm

FI30_3E
以下私事であるが、17年前に550スパイダーのレプリカ(ベック社製)を購入、限りなくJ.D.仕様に仕上げたことがある(上写真は紹介された雑誌のワンカット)。リム(ホイール)やウィンカー類、サイドミラー、そして何といってもレーシング・スクリーンが大変だった記憶がある。当時は海外のマニア達と共同で型を作ったりしてパーツを仕上げたが、今は我々の苦労が実って?入手が容易になっていると思う。

550
この赤いラインも解析に苦労したが、ラッピングシートのある現在なら簡単に貼れると思うので、カッティング用データを公開しておく(redline.pdf)。ちなみにレプリカは少し軽量化して670kg、エンジンはVW製1.6Lフラット4であった。さほど速くなかったが、ディスクブレーキ&幅広タイヤからオリジナル同様のドラムブレーキ&細タイヤにデチューンしているので、十分スリルを味うことができた(必然的に安全運転になった)。

w12
余談 2018年3月現在、私はVWトゥアレグW12という車に乗っている。VWエンジン搭載の乗用車では歴代最重量であろう(2,570kg)。ポルシェだと兄弟車の初代カイエン・ターボが2,480kgで歴代最重量である(その後どちらも大幅に軽量化されている)。この初代トゥアレグとカイエンに、最軽量の550スパイダーとは真逆の"Huge Bastard"(デカい奴)の称号?を勝手に与えさせていただいた(上写真のカッティングデータ: hugebastard.pdf)。この17年で私自身の体重も大幅に増加したのは言うまでもない。
1/1 by MAX CADY

wadahironet at 15:51|PermalinkComments(0)