2021年02月09日
ノートパソコンと32年

ノートPCを新調した。と言っても中古の出物でFM-VのAH-X/D3という2019年冬モデル。何が買いだというと、有機ELの4Kディスプレイで4K ULTRA HD ブルーレイ・ドライブ内蔵なのだ。これでいつでもどこでも4K映像がチェックできるのさ。まぁ寝る頃に朝になるアメリカからのメールの返信を from iPhoneじゃなくすのが主務だが。しかし改めてすごい時代になったなぁと。

最初に買ったノートパソコンは32年前の98NOTE(1989年製)。フロッピーディスクドライブと内蔵のRAMドライブがフロッピー1枚分(1.25MB)というスペック(前述のFM-Vの100万分の1の記憶容量)で、液晶はモノクロの640x400ピクセルだしマウスすらないが、当時はセンセーショナルだった。これ以前は「ラップトップ」と言ってとても持ち運べる代物ではなかったし、248,000円(+消費税3%)という価格も当時としてはリーズナブルな設定だったのだ(ちなみに今回のノートはその半額以下で購入)。私の記憶が確かならば、CMは大江千里だった。
大学の課題のプログラミングをしながら、合間にレンタルで借りた「ミッドナイト・ラン」(1988年公開)を観た記憶がある。今回残念ながら電源は入らなかったが、じっくり向き合った最初のPCだ。

一番思い入れが強いのは東芝のTECRA 720CDT。1996年に有り金叩いてこれ買ってインターネットで仕事を初めたので、MAX CADYの初期投資そのものである。これは海外向けモデルだが、日本モデルの720CTは何と748,000円、当時はデスクトップ用と区別がなかったペンティアムの最速133MHzを搭載し、12.1インチで1024x768ピクセル表示のTFT液晶も当時としては最強、デスクトップのハイエンドと同等だったのでスペック競争の時代に3年間これ1台で仕事ができた。今回電源は入ったが、液晶が白っぽくなって見えなかった。壁紙とオープニング曲はタイタニックのはず。
ちなみに当時はまだDVD-ROMは搭載されておらず、最初にDVD映像を見たのはプレステ2でのマトリックスだった(2000年3月、ブラウン管で640x480ピクセル?)。当時は「映画館なみだ」と感動したものだが、
21年後の今日、同じ映画を27倍の3840x2160ピクセルで観ている次第である。
デスクトップはBTOや自作でパーツを流用するので形が残ってないが、ノートは残るので当時の思い出が蘇るね。革ジャンのような感じ。失敗も思い出。まぁデスクトップはほぼ本体に触れずに使うので愛着がないのかも