2020年04月28日
マスクと転売ヤー

信頼のおける取引先からオファーがあって輸入を考えたこともあったが、例え利益ゼロでもやっぱりボッタクリのような値段なので断った。この先も全く日本に入ってこないという状況なら多少社会貢献できるとは思うが、そうでもなさそうなので、極端な不足や価格差が生じた場合にのみ、地元への寄付用に仕入れることにする。

これねぇ、返金しなけりゃよかったんだけど、eBayはネガティブフィードバック(マイナス評価)は買い手だけが付けれるシステムになってて、他にも売り手の泣き寝入りになることが多い。以後、もちろんその転売ヤーはブロックして、同時に購入できる数を制限した。すんごい苦労して思い入れのあるシャツだっただけに、高い授業料を払わされた、というだけでは済まない。何の苦労もせずにこちらの5倍以上の利益を上げて、泥塗られたんだからね。
だからマスクの転売屋の報道があると虫唾が走るし、もう十分持ってるだろうに朝からドラッグストア前でマスク買うのを毎日並んでるジジィとか見るとね、もう何だか‥‥。
ネットビジネスを始めて23年、と言ってもプラットフォーマーのように大儲けの仕組みを作ったわけではなく地道に職人をしてきただけだが、ネットでの起業についての講演や講義は何度となく行ってきた。そのヒントをこのブログでも散りばめているつもりだが、転売やせどりは絶対に続かない。姑息の本来の意味は、一時の間に合わせにすること、その場しのぎのことだが、その意味の通り姑息な手法は続かない。ネットの登場以来、右から左的な安易な商売は誰でもできるようになったので、参入障壁のないビジネスは結局安売り競争になり継続しないのである(莫大な広告費で露出して販売するモデルも早晩廃れるだろうが、これについてはまたの機会に)。私がニッチと思われようが他にはない、他人にはできないモノ作りを目指しているのはそのためである。決して成功者ではない私が偉そうに述べて恐縮だが、このコロナ後の社会で起業や転職を考える方も増えると思うので、是非そのあたりを念頭に置いておいていただけば幸いである。要するに、楽して儲け続ける仕組みなんてないってこと。
仙人「大金持ちになることは、元より愛想がつきた筈だ。ではお前はこれから後、何になったら好いと思うな。」
杜子春「何になっても、人間らしい、正直な暮しをするつもりです。」